■基本情報
- 和名:ハッカチョウ(八哥鳥)
- 英名:Crested myna
- 学名:Acridotheres cristatellus
- 分類(科目):スズメ目ムクドリ科
■形態的特徴
- 色や大きさ:全長は約25〜27cmで、日本のムクドリ(約24cm)よりわずかに大きいサイズです。全身の羽毛が光沢のある黒色(または黒褐色)をしており、一見カラスの雛のようにも見えます。
- 鳴き声:非常ににぎやかで、澄んだ声でさまざまなバリエーションのさえずりを持ちます。ムクドリのように「キュルキュル」「ジェー」と鳴くだけでなく、他の鳥の鳴き声やまわりの音を真似るのが得意な「物真似の名手」でもあります。
- その他の特徴:くちばしの付け根(額)にある、前向きにツンと逆立った黒い冠羽(かんう)が最大の特徴です。くちばしは象牙色(白っぽい黄色)で、虹彩(目)は鮮やかなオレンジ色から赤色をしています。また、翼を広げて飛ぶと、左右の翼に「八」の字の形をした大きな白い斑紋が鮮やかに浮かび上がることが名前の由来になっています。
■分布地域(日本)
- 分布:本来は中国南部、台湾、東南アジアなどに分布する外来種(外来定着種)です。日本では1970年代以降、飼育個体が逃げたり放されたりしたことで野生化しました。
- 特徴:現在は近畿地方(大阪府の淀川周辺、兵庫県など)や関東地方(神奈川県、東京都など)、香川県といった都市部や河川敷、農耕地に局地的な定着が見られ、徐々に生息域を広げています。
■生態・行動
- 食性:雑食性です。昆虫類、クモ、ミミズなどの小動物のほか、果実、種子、花蜜などを幅広く食べます。日本の都市部では、ゴミ箱や人間の食べ残しを狙ったり、畑の作物を食べたりすることもあります。
- 生活様式:ムクドリと非常によく似た生態を持ち、繁殖期以外は群れをつくって行動します。時に日本の在来種であるムクドリの群れに数羽が混ざって、一緒に電線にとまったり地上で餌を探したりする姿が観察されます。
■その他の特筆すべき特徴
- すぐれた学習能力と言葉遊び:九官鳥(同じムクドリ科)の近縁種であるため非常に頭が良く、人間の言葉や環境音を巧みに真似る能力を持っています。そのため、古くから中国や日本(江戸時代など)では人気の高い「飼い鳥」として親しまれてきた歴史があります。


