ヤマドリ

山野の鳥
  • 英語名:Copper Pheasant
  • 漢字名:山鳥(やまどり)
  • 学名Syrmaticus soemmerringii
  • 分類:キジ科(Phasianidae)

特徴

  • 体長:オス約125〜136cm(尾込み)、メス約55〜65cm。
  • オスは非常に長い尾羽(70cm以上)を持ち、全体的に銅色の光沢を帯びた羽を持つことから「Copper Pheasant」の英名を持つ。
  • 羽色は地域差があり、赤みの強い個体から灰色がかったものまで様々な地域変異(亜種)がある。
  • メスはオスに比べて地味で茶褐色の羽毛。尾も短い。
  • 非常に警戒心が強く、藪の中に潜んで行動することが多い。

日本での分布

  • 日本固有種で、本州、四国、九州に分布(北海道にはいない)。
  • 亜種は地域ごとに異なり、以下のような分類がされている:
    • 本州中部:アカヤマドリ
    • 九州:シコクヤマドリ、キュウシュウヤマドリ など
  • **山地や丘陵地の森林(特に落葉広葉樹林)**に生息。
  • 標高の高い場所では夏、低地では冬にも見られる。

生態

  • 雑食性:昆虫、ミミズ、植物の芽、種子、果実などを食べる。
  • 繁殖期(春)には、オスが**「コッコッコー」と大きな声で鳴きながら求愛ディスプレイ**を行う。
  • 地上に皿状の簡素な巣を作り、通常5〜8個の卵を産む
  • ヒナは早成性(孵化後すぐ歩く)で、親鳥に連れられて移動する。
  • 非常に用心深く、飛ぶよりも地上を素早く走って逃げる傾向がある。
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