シロガシラ

迷鳥

■基本情報

  • 和名: シロガシラ(白頭)
  • 英名: Light-vented Bulbul(Chinese Bulbulとも呼ばれます)
  • 学名: Pycnonotus sinensis
  • 分類: スズメ目 ヒヨドリ科 ヒヨドリ属

■形態的特徴

  • 色や大きさ: 全長約18〜19cmで、日本の本州で見かける一般的なヒヨドリ(全長約27.5cm)と比べると二回りほど小さく、スズメとヒヨドリの中間ほどのサイズ感です。背中から翼、尾羽にかけてはくすんだ黄緑色(オリーブグリーン)をしており、お腹側は白っぽくなっています。特に翼のフチや風切羽の羽縁には鮮やかな黄色みが現れます。
  • 鳴き声: 「ピピョ、ピピョ」「キョロ、キョロ」「ピッ、キョロー」といった、ヒヨドリ科らしい非常に賑やかで軽快な声でさえずります。声にバリエーションが多く、楽しげに早口で歌うような声が特徴です。
  • その他の特徴: 最大の特徴は、名前の由来にもなっている後頭部にある大きくて鮮やかな白い斑紋です。目や頬、頭頂部は真っ黒であるため、後頭部の白さとのコントラスト(白黒模様)が非常に際立ちます。くちばしと脚は黒色です(※若鳥のうちは頭部の白斑がなく、全体的にくすんだ灰褐色をしています)。

■分布地域(日本・海外)

  • 日本: 沖縄諸島や八重山列島(石垣島や西表島など)に、固有の亜種(亜種シロガシラや亜種ヤエヤマシロガシラ)が留鳥として周年生息しています。近年では、海外から持ち込まれたとみられる個体が本州の一部(九州や神奈川など)で外来種として定着し、野生化している例も報告されています。
  • 海外: 中国中東部から南部、台湾、ベトナム北部に広く分布します。上海などの中国東部・南部エリアでは、スズメと並んで最もどこにでもいるポピュラーな「街の鳥」の代表格です。
  • 注:2018年11月に上海で撮影したものです。

■生態・行動

非常に順応性が高く、好奇心旺盛で活発な鳥です。都市部の公園、街路樹、民家の庭、農耕地、低木林などの開けた環境を好みます。数羽から十数羽、時にはそれ以上の賑やかな群れを作って行動することが多いです。食性は雑食性で、主に植物の果実(ベリー類)や花の蜜を好みますが、地表や岩場に降りて小さな昆虫やクモなどを探して食べる姿もよく見られます。

■その他の特筆すべき特徴

中国語では「白頭翁(バイートウウェン)」と呼ばれ、その頭の白さを人間の白髪に見立て、「夫婦ともに白髪になるまで仲睦まじく暮らす(長寿や夫婦円満)」という吉祥のシンボル(縁起の良い鳥)として伝統的に愛されてきました。そのため、中国の古典絵画や陶磁器などの意匠にも古くから数多く描かれています。日本の南西諸島にいる個体群と比べると、大陸(上海など)に生息する個体群は翼のオリーブグリーンや黄色みがより鮮やかに発色する傾向があります。

2018年11月上海で撮影。
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