シキチョウ

迷鳥

■基本情報

  • 和名: シキチョウ(四季鳥)
  • 英名: Oriental Magpie-Robin
  • 学名: Copsychus saularis
  • 分類: スズメ目 ヒタキ科 シキチョウ属

■形態的特徴

  • 色や大きさ: 全長約19〜23cmで、日本のツグミやムクドリよりやや小柄でスマートな体型をしています。オスとメスで羽色が異なり、成鳥のオスは頭部から背中、胸にかけてが光沢のある美しい紺黒色で、お腹側は純白です。一方、メスはお写真の個体のように頭部から胸にかけてが上品なスモーキーグレー(灰褐色)をしています。
  • 鳴き声: 非常にクリアで美しいフルートのような声で、バリエーション豊かにさえずります。他の鳥の鳴きまね(ミミック)をすることでも知られています。警戒時には「チャッ、チャッ」「シッ、シッ」という鋭い声を立てます。
  • その他の特徴: 左右の翼に太くて長い白帯が一本ずつはっきりと入っており、これが黒(グレー)の体色の中でとてもよく目立ちます。また、長めの尾羽をピンと上に向けて高く立てる独特のポーズを頻繁に行うのが、外見上の大きな識別ポイントです。

■分布地域(日本・海外)

  • 日本: 野生個体は原則として生息していません。飼育個体が逃げ出した(籠抜け)とみられる記録が稀にあるのみです。
  • 海外: インド、スリランカから東南アジア(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアなど)、中国南部にかけて広く分布しています。バングラデシュでは「国鳥」に指定されています。都市の公園から農村部、マングローブ林までどこでも日常的に出会うことができます。
  • 注:2018年11月に中国・上海にて撮影したものです。

■生態・行動

非常に開けた環境に適応しており、人間のすぐ近くで暮らすことを恐れません。主に地表やその近くで活動し、芝生や地面をピョンピョンと跳ねるように歩き回りながら、主食である昆虫、クモ、ヤスデなどを捕まえて食べます。時には小さなトカゲやヤモリ、落ちた果実などを口にすることもあります。縄張り意識が非常に強く、特に繁殖期のオスは自分の縄張りに近づく他のオスに対して激しくディスプレイを行い、追い払おうとします。

■その他の特筆すべき特徴

和名の「四季鳥(シキチョウ)」は、その名の通り「四季を通じて(一年中)美しい声でさえずる鳥」であることから名付けられました。東南アジアの国々ではその美しい歌声から古くから愛されており、現代でも都市の喧騒の中で人々の心を癒やす身近な歌姫(あるいはアイドル)として親しまれています。民家の軒先や樹洞(木の穴)などに好んで巣を作るなど、人間の生活空間に深く溶け込んだ生態を持っています。

2018年11月 上海にて撮影

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