英語名: Red-crowned Crane
漢字名: 丹頂 (たんちょう)
科目: ツル目ツル科ツル属
生態:
- 湿地、沼地、河川敷、農耕地などに生息し、特に湿原を好みます。
- 雑食性で、昆虫、魚類、カエル、小型哺乳類、植物の根や種子などを食べます。
- 求愛のダンスは有名で、鳴き声を上げながら跳躍したり、首を伸ばしたりする姿が見られます。
- 一夫一婦制で、繁殖期には広範囲にわたる縄張りを持ち、通常1〜2個の卵を産みます。
- ヒナは成長が早く、数ヶ月で親と同じくらいの大きさになります。
特徴:
- 全長約140cm、翼を広げると240cmにもなる大型のツルです。
- 全身が純白で、首と風切羽の一部が黒いのが特徴です。
- 名前の由来にもなっている頭頂部の赤い裸出部が非常に目立ちます。これは興奮するとより鮮やかになります。
- 脚は黒く、比較的長いです。
- 鳴き声は「コォー、コォー」という甲高く響く声で、遠くまで聞こえます。
- 世界でもっとも美しいツルの一つとして知られ、長寿や繁栄の象徴とされています。
日本での分布:
- かつては日本各地に生息していましたが、明治期以降の乱獲や生息地の減少により激減しました。
- 現在は北海道東部の釧路湿原を中心に生息しており、国の特別天然記念物に指定され、保護活動が行われています。
- 厳冬期には給餌場に集まる姿を観察することができます。