- 英語名:Japanese Brown Flycatcher
- 漢字名:小寒鶲(こさめびたき)
- 学名:Ficedula zanthopygia
- 分類:サメビタキ科(Muscicapidae)
特徴
- 体長:約12–13cm。小型の鳥で、スズメより少し小さい。
- 背中はオリーブ褐色で、喉元や腹部は明るいオフホワイト。目の周りに少し白いアイリングがあり、顔の印象が明るい。
- オスとメスはほぼ同じ外見をしており、派手な色彩はなく地味な印象を与える。
- 鳴き声は、高く鋭い「ティティティ」という短い音を発することが多い。
日本での分布
- 夏鳥として日本に渡来。主に本州、四国、九州に分布し、繁殖する。
- 北海道には稀に渡来するが、常時見られることは少ない。
- 山地や林の中で繁殖し、秋になると南方へ渡るため、渡りの途中でも観察される。
生態
- 主に**昆虫(特に飛翔性の小昆虫)**を捕食。飛び跳ねるような動きで木の枝の間を飛び回り、昆虫を捕まえる。
- 飛びつきながら虫を捕る姿勢が特徴的。小型の虫を素早くキャッチする能力を持つ。
- 繁殖期(5〜7月)には、森林内の樹木に巣を作る。巣は木の枝に作り、内側は苔や枯れ葉で覆う。
- 渡りは短距離で、秋に東南アジア方面へ移動。