- 英語名:Eurasian Wigeon
- 漢字名:筑紫鴨(つくしがも)
- 学名:Mareca penelope
- 分類:カモ科(Anatidae)
特徴
- 体長:約45〜50cm。カモ類の中では中型サイズ。
- オスは、顔が特徴的で、赤褐色の頭部と、白い頬、明るい茶色の体羽が特徴的。飛翔時に現れる白い翼鏡(羽の先端部分)が目を引く。
- メスは、オスに比べて地味で、全体的に褐色の羽毛が主で、顔周りがやや薄茶色。翼の白い斑点が特徴。
- 頭頂部はオスもメスも黒く、胸部や腹部は比較的淡い色で、体全体は優雅な印象を与える。
日本での分布
- 冬鳥として、日本全国の湿地や湖、河川の周辺に渡来。
- 主に水田や湿地、干潟、湖沼などで見られることが多い。
- 北海道、本州、四国、九州の広範囲に渡って観察され、渡りの途中では広く分布する。
生態
- 植物食性で、主に水草、種子、草の葉などを食べる。
- 水辺で群れを作り、しばしば他のカモ類と混ざって行動することが多い。
- 繁殖期(春〜夏)には、北極圏や北ヨーロッパ、北アジアの湿地帯に渡り、巣を作る。
- オスとメスで分かれて行動し、雛は卵から孵った後すぐに巣立つ。
- 飛翔時に特徴的な翼音を発し、その飛行能力が優れている。