- 英語名:Zitting Cisticola
- 漢字名:雪加(せっか)
- 学名:Cisticola juncidis
- 分類:セッカ科(Cisticolidae)
特徴
- 体長:約11cm。スズメよりも小さな小鳥。
- 背中は褐色で黒っぽい縦斑があり、腹部は淡い黄白色。
- 尾羽は短めで、飛ぶと尾をピンと立てるように見えることが多い。
- 地味な色合いだが、**繁殖期には独特のさえずり飛翔(さえずりながら空中を舞う行動)**で目立つ。
- 鳴き声は「チッチッ、チッチッ…」とリズミカルな鳴き声を飛びながら繰り返す。
日本での分布
- 夏鳥または留鳥として、本州以南の平地〜低山地の草原、河川敷、農地の草地などに分布。
- 北日本では夏鳥、南西日本では留鳥として周年見られる地域もある。
- 開けた草地環境が減少する中で、局地的に個体数が減っている地域も。
生態
- 主に昆虫やクモなどの小型の無脊椎動物を食べる。
- 地上または低い草の中にドーム状の巣を作る。草を編み込んだような精巧な構造で、葉を縫い合わせて作ることもある。
- **繁殖期(春~夏)には、雄が縄張り内を飛びながらさえずる「さえずり飛翔」**を頻繁に行い、メスにアピール。
- 巣は草地の低い位置に隠されているため、見つけにくい。
- 巣に3〜5個の卵を産み、抱卵・育雛は主に雌が行う。