- 英語名:Eurasian Teal
- 漢字名:小鴨(こがも)
- 学名:Anas crecca
- 分類:カモ科(Anatidae)
特徴
- 体長:約37–40cm。日本で見られるカモの中で最も小型の種。
- オス(写真手前)は、栗色の頭部に緑色のアイパッチ(目の後ろから後頭部)があり、胸は淡褐色に黒斑、脇は灰色。小さくても鮮やかな体色が特徴。
- メス(写真後ろ)は全体的に褐色の斑模様で、地味な色合い。くちばしと目のラインがやや目立つ。
- 飛ぶときに翼の一部に見える**緑色の翼鏡(よくきょう)**が美しい。
- 鳴き声は、オスは「ピリッ、ピリリッ」、メスは「ガアガア」と濁った声。
日本での分布
- 冬鳥として全国に渡来。北海道から沖縄までの池・沼・川・水田・湿地などに広く分布。
- 秋(9〜11月頃)に渡来し、春(3〜5月頃)に北へ帰る。
- 都市部の公園や河川敷でも普通に見られる。
生態
- 主に植物の種子、水草、藻類、水生昆虫、小型甲殻類などを食べる雑食性。
- 水面での採食が中心で、水草の間を泳いで餌を探す。時には逆立ちして水中の植物を採ることもある。
- 集団で行動することが多く、他のカモ類と混群を作ることもある。
- 繁殖はユーラシア大陸北部などで行い、日本では繁殖しない。