カッコー

山野の鳥

1. 基本情報

  • 漢字名: 郭公
  • 英語名: Common Cuckoo
  • 科名: カッコウ科(カッコウ属)
  • 学名: Cuculus canorus

2. 特徴

  • 外見: 全身は灰色で、胸から腹部にかけてシマウマのような細い横縞があるのが特徴です。この模様はタカの一種であるハイタカに似ており、他の鳥を威嚇する効果があると考えられています。
  • 鳴き声: オスが「カッコー、カッコー」と鳴きます。このあまりにも有名な声は、日本では「夏を告げる声」として親しまれています。
  • 渡り: 日本には5月頃にやってくる夏鳥です。冬は東南アジアなどの暖かい地域で過ごします。

3. 日本での分布

  • 分布域: 日本全国に飛来しますが、主に本州中部以北の高原や、北海道の明るい森林、草原で見られます。
  • 生息環境: 開けた明るい林や草原を好み、電柱や木のてっぺんに止まって鳴いている姿をよく見かけます。

4. カッコー最大の謎:托卵(たくらん)

カッコーは自分で巣を作らず、他の鳥の巣に卵を産み落として育てさせる「托卵」という習性で有名です。

  • ターゲット(仮親): 主にモズ、ホオジロ、オオヨシキリなどの巣が狙われます。
  • 驚異のテクニック:
    1. 親のカッコーは、仮親が巣を離れた一瞬の隙に、元からある卵を1個くわえ去り、自分の卵を1個産み落とします。
    2. カッコーのヒナは仮親の卵よりも早く孵化するように進化しています。
    3. 孵化したばかりのカッコーのヒナは、まだ目が見えないうちから、背中を使って他の卵やヒナを巣の外へ放り出し、自分だけが親の運ぶエサを独占します。
  • 卵の擬態: カッコーは、仮親の卵と色や模様が似た卵を産むように、個体ごとに決まった種類の鳥を狙う傾向があります。

ちょっと一言👌

なぜバレないのか? 仮親(例えばオオヨシキリ)は、自分より遥かに大きく育ったカッコーのヒナに対しても、口を開けてエサをねだられると、本能的にエサを与え続けてしまいます。この「騙し合い」の進化は、生物学における「共進化」の有名な例として知られています。

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