日本の高山帯を象徴する**ライチョウ(雷鳥)**についてまとめました。国の特別天然記念物であり、氷河期からの生き残りとも言われる非常に希少な鳥です。
1. 基本情報
- 漢字名:雷鳥
- 英語名:Rock Ptarmigan
- 科目:キジ目キジ科
2. 特徴
- 大きさ:全長約37cm。ハトよりも一回り大きく、丸みを帯びた体型をしています。
- 外見:
- 夏羽:オスは黒褐色、メスは黄褐色で、岩場に紛れる保護色になります。オスの目の上には鮮やかな赤い肉冠があります。
- 冬羽:雌雄ともに真っ白に変化し、雪の上で目立たないようになります。
- 分類:留鳥。季節による移動は標高の上下程度で、一年中高山帯で過ごします。
- 鳴き声:オスは「ガァー、ガァー」とカエルのような低い濁った声で鳴き、メスは「クックックッ」と鳴きます。
3. 日本での分布
- 生息域:本州中部の高山帯(北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス)のみに生息します。※世界的に見ても、ライチョウ(Rock Ptarmigan)が生息する南限の地とされています。
4. 生態
- 生息環境:標高2,400m以上のハイマツ帯や岩場に生息します。
- 採餌:草食性が強く、ハイマツの新芽、コケ、高山植物の葉や花、実などを食べます。
- 足の構造:冬の寒さと雪に対応するため、足の指先まで羽毛で覆われており、かんじきのような役割を果たします。
5. その他
- 名前の由来:猛禽類などの天敵を避けるため、雷が鳴るような悪天候の時に活発に活動することから「雷鳥」の名がついたと言われています。
- 人を恐れない:古くから信仰の対象(神の使い)として守られてきた歴史があるため、野生動物としては例外的に人間に対する警戒心が非常に低く、間近で観察できることが多いです。
- 絶滅危惧種:環境省レッドリストでは「絶滅危惧IB類」に指定されています。地球温暖化による生息地の縮小や、捕食者(キツネやカラスなど)の進出が大きな脅威となっています。




