- 英語名:Oriental Reed Warbler
- 漢字名:大葦切(おおよしきり)
- 学名:Acrocephalus orientalis
- 分類:ヨシキリ科(Acrocephalidae)
特徴
- 体長:約18–20cm。スズメよりやや大きめの中型の小鳥。
- 全体的に茶褐色の羽毛を持ち、背中はオリーブがかった褐色、腹部は淡い黄白色。
- くちばしは太くて長めで、先が鋭く、昆虫を捕らえるのに適しています。
- 眉斑(目の上の白っぽい線)が明瞭で、顔の印象をはっきりさせています。
- 鳴き声は非常に大きく、「ギョギョシ ギョギョシ」と聞こえる独特の声。葦原に響き渡る声で、繁殖期の存在を知らせます。
日本での分布
- 夏鳥として、春に日本各地(本州・四国・九州・沖縄)に飛来し、河川敷や湖沼、湿地のヨシ原などに生息。
- 北海道でも一部で繁殖しますが、分布はやや限られます。
- 冬季は東南アジアへ渡って越冬(フィリピン、インドシナ半島など)。
生態
- 昆虫食で、トンボ、ハエ、バッタ、クモなどを捕らえて食べます。ヨシ原の中をすばやく動き、葉や茎にとまって獲物を探します。
- 繁殖期にはヨシなどの草を編んで椀形の巣を作り、3〜5個の卵を産む。
- オスは縄張りを持ち、大きな声でさえずってメスを呼び寄せる。オスは複数のメスとつがいになることもあります。
- ヒナは約10日で孵化し、2週間ほどで巣立つ。