- 英語名:European Siskin
- 漢字名:真鶸(まひわ)
- 学名:Spinus spinus
- 分類:アトリ科(Fringillidae)
特徴
- 体長:約11–12cm。小型の鳥で、スズメよりやや小さい。
- オスは、背中が鮮やかな黄緑色、胸と腹部はやや黄色っぽい。頭部と背中に黒色の斑点があり、顔には黒いストライプがある。
- メスは、オスよりも色が淡い、全体的に灰緑色で、黄色い部分が少なく地味な印象。
- 尾は細長く、翼に黒い縁取りがあり、飛行時に目立つ。
- 鳴き声は、軽やかな「チチチチ」や「ツィツィツィ」といった高い音を発する。
日本での分布
- 冬鳥として渡来し、本州、四国、九州に分布。特に北海道では冬に多く見られる。
- 秋から春にかけて日本に渡来し、春になると北方へ戻る。
- 日本では、特に森林や林縁、庭先、果樹園などで観察される。
生態
- 種子食が主で、特に松の実やヒマワリの種などを好んで食べる。果樹や森林の実を食べることもある。
- 小さな群れで生活し、冬には集団で食べ物を探して飛び回ることが多い。
- 繁殖期には、樹木の枝に巣を作り、巣材として苔や草、羽毛などを使用。巣の位置は高い木の枝の間に作ることが多い。
- 繁殖期(4〜7月)に、北方の森林で繁殖するが、日本では冬季に見られるため、繁殖行動は観察されにくい。