- 英語名:Green Pheasant
- 漢字名:雉(きじ)
- 学名:Phasianus versicolor
- 分類:キジ科(Phasianidae)
特徴
- 体長:オス 約80cm(うち尾が長い)/メス 約55cm。日本の国鳥。
- オスは美しい光沢のある緑色の体に、赤い顔の肉垂れ(アイリング)と長い尾羽が特徴的。
- メスは全体的に茶褐色のまだら模様で地味な色合いをしており、周囲に溶け込みやすい。
- 鳴き声は「ケーン!」という鋭い声で、特に春の繁殖期によく響かせる。羽ばたきと同時に鳴くことが多い。
日本での分布
- 日本固有種で、本州・四国・九州に広く分布する留鳥。
- 山地から平地までの農耕地・草原・林縁・河川敷など、開けた環境を好む。
- 北海道には移入個体がわずかに存在する。
生態
- 地上性の鳥で、主に地面を歩いて行動し、飛ぶのは苦手(短距離を羽ばたく程度)。
- 食性は雑食性で、草の種・実・昆虫・小動物・果実などを食べる。
- 繁殖期は春(4〜6月)。オスは縄張りを形成し、複数のメスと繁殖。
- メスが地面に浅いくぼみを作って巣とし、5〜10個ほどの卵を産卵・抱卵し、雛は早成性(生まれてすぐ歩ける)。

キジの♀