- 英語名:Eurasian Wryneck
- 漢字名:蟻吸
- 学名:Jynx torquilla
- 分類:キツツキ科(Picidae)
特徴
- 体長約17cm。スズメよりやや大きいが、キツツキの中では小型。
- 全体的に灰褐色で、樹皮のようなまだら模様。非常に地味で保護色に優れる。
- キツツキ類だが、他の種と異なりまっすぐなクチバシと柔らかい尾羽を持ち、幹を登るのはあまり得意ではない。
- 名前の由来は「アリを吸う(食べる)」ことからで、特にアリやその卵を舌で捕まえて食べる。
- 驚いたときに首をくねらせる独特の動きが特徴(英名 “Wryneck” の由来)。
- 地面でもよく採餌し、昆虫や幼虫も食べる。
日本での分布
- 本州・四国・九州では夏鳥として渡来し、山地や丘陵地の林で繁殖。
- 北海道では旅鳥として見られる程度。
- 繁殖期以外にはあまり目立たないが、渡りの時期には公園や雑木林などでも観察されることがある。
- 営巣は樹洞を利用し、自分で掘ることは少ない(他のキツツキの古巣などを使う)。