- 分類:チドリ目カモメ科
- 漢字名:小鯵刺
- 英語名:Little Tern
- 学名:Sternula albifrons
生態
- 海岸や河川敷、干潟などの砂礫地で繁殖する小型のカモメ類。
- 魚(特に小型のアジ・イワシなど)を空中から急降下して捕食する。
- 地面に浅いくぼみを作って営巣し、周囲の小石などで卵をカモフラージュする。
- 集団繁殖する傾向があり、コロニーの維持には静かな環境が不可欠。
日本での分布
- 夏鳥として全国の沿岸部、河川敷、干潟などに渡来し、5~8月に繁殖。
- 東京湾、大阪湾、木曽川河口、信濃川河川敷など都市圏にも分布。
- 繁殖地の減少により、**環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)**に指定。
特徴
- 体長:約25cm。カモメより小さく、軽やかに飛翔。
- 頭部に黒い帽子、額に白斑。くちばしと脚は黄色(繁殖期)。
- 鳴き声は「キリッキリッ」と鋭く、飛翔しながら鳴くことが多い。
- 水面に浮かばず、飛びながら魚を狙うスタイルが特徴。