- 英語名:Red-billed Leiothrix
- 漢字名:相思鳥(そうしちょう)
- 学名:Leiothrix lutea
- 分類:ヒタキ科(旧分類ではチメドリ科)
特徴
- 体長:約15cm。スズメよりやや大きい。
- 全体的にオリーブ色の羽毛で、喉から胸にかけては黄色〜オレンジ色、翼には赤や黄色の目立つ模様がある。
- くちばしは赤く、尾羽はやや長め。
- 鳴き声は澄んで美しく、「ピヨピヨ」「チリチリチリ」など多彩でよく通る声。人懐こい印象を受けることも。
- オスとメスはよく似ており、外見からは識別が難しい。
日本での分布
- 元来は中国南部〜ヒマラヤ周辺原産の外来種で、日本にはペットとして輸入された個体が野生化して定着。
- 現在は、関東地方や近畿地方を中心に、本州中部以南の一部地域で繁殖。
- 生息域を拡大中で、里山や低山の雑木林などで見られる。
生態
- 雑食性で、果実、種子、昆虫類などを食べる。
- 複数羽で群れを作ることが多く、茂みの中をすばやく移動する。
- 巣は木の枝や低木に、コケや枯れ葉を使って椀状に作る。
- 1回の繁殖で3〜5個の卵を産卵。ヒナは孵化後2週間ほどで巣立つ。
- その美しい見た目と鳴き声のため、日本では「観賞鳥」として人気が高かったが、現在は「特定外来生物」に指定されている地域もある。