- 英語名:Great Crested Grebe
- 漢字名:冠鳰(かんむりかいつぶり)
- 学名:Podiceps cristatus
- 分類:カイツブリ科(Podicipedidae)
特徴
- 体長約45〜51cm。比較的大型のカイツブリで、優雅な姿が特徴的。
- 夏羽では、頭部に長くて黒い冠羽が生え、これが名前の由来となっている。
- 頭頂に黒い冠羽があり、顔には白い部位が広がる。首は細長く、長い。
- 冬羽では、頭部の冠羽がなくなり、顔は白く、全体的にシンプルな色合いになるが、体型は変わらない。
- 鳴き声は非常に低く、**「ゴゴゴゴ」**という音や、単調で響く声を出すことがある。
日本での分布
- 夏鳥として日本全国の湖沼や河川、海岸に分布し、繁殖地として湖や池を選ぶ。
- 冬になると、海岸や港湾に移動することが多く、越冬するために水辺に集まる。
- 繁殖期(春〜夏)には、男女が求愛行動を行い、水上で羽を広げてダンスをすることが観察される。
- 飛び立つ前に水面を走るように滑走して飛び立つ、珍しい動作が特徴的。
生態
- 主に魚類や水生昆虫を捕食する。潜水して水中で獲物を捕らえる。
- 繁殖期には、水草の間に浮き巣を作ることが多い。
- ペアでの協力的な育児が特徴で、親鳥が雛を背中に乗せて泳ぐことが見られる。