- 英語名:Eurasian Eagle-Owl
- 漢字名:虎斑梟(とらふずく)
- 学名:Bubo bubo
- 分類:フクロウ科(Strigidae)
特徴
- 体長:約60cm(オスはメスよりやや小さい)。
- 頭に耳羽(オレンジ色の斑点のような耳状羽)があり、非常に目立つ。これが特徴的な印象を与える。
- 体全体は茶色や灰色の斑模様があり、背中は虎柄(トラフ模様)に似ているため「トラフズク」と呼ばれる。
- 目は非常に大きく、黄色い瞳が特徴的。
- 飛翔時の翼の広さは約180cmと非常に大きく、飛ぶ姿が圧倒的に迫力がある。
- 鳴き声は深い「ウィー、ウィー、ウィー」といった太い音で鳴く。
日本での分布
- 希少な夏鳥または渡り鳥として、北海道や本州の一部地域に渡来。
- 山岳地帯や森林、岩壁などの崖の近くに生息し、極めて警戒心が強いため、目にすることは稀。
- 本州中部や東北地方において、特に近年観察例が増えているが、あくまで希少種。
生態
- 肉食性で、主に小型哺乳類(ネズミ、ウサギなど)、鳥類、爬虫類を捕食する。
- 夜行性で、夕暮れ時から夜間に活動を始め、飛翔して獲物を見つける。
- 巣は崖の岩壁や大きな木の中に作ることが多く、枝に巣材を積み重ねて作ることもある。
- 繁殖期には、1〜2個の卵を産む。親は協力して雛を育て、雛は約2ヶ月後に巣立つ。
- 非常に強力な視力と聴力を持ち、獲物を素早く捉える能力に長けている。