ヤイロチョウ

山野の鳥
  • 英語名:Fairy pitta
  • 漢字名:八色鳥(やいろちょう)
  • 学名:Pitta nympha
  • 分類:ヤイロチョウ科(Pittidae)

特徴

  • 体長:約18cm
  • 体上面の羽衣は光沢のある緑色、腰や尾羽基部の上面を被う羽毛(上尾筒)は青、喉から胸部、体側面の羽衣は淡黄色や黄褐色、腹部や尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は赤い。尾羽の色彩は黒く、先端は青い。頭頂の羽衣は褐色、嘴の基部から正中線(頭央線)や眼を通り後頭部へ続く筋模様(過眼線)は黒、眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色や黄色、黄白色。小雨覆の色彩は明青色、中雨覆や大雨覆、次列風切、三列風切の色彩は光沢のある緑色。初列風切の色彩は黒や黒褐色で、基部に白い斑紋が入る。
  • 和名のヤ(八)は数ではなく「多い」の意。

生態

  • 高木からなる常緑広葉樹林に生息し、樹冠により日光が遮られ下生えが発達しない環境を好む。
  • 食性は動物食で、ミミズ。昆虫、甲殻類などを食べる。
  • 繁殖形態は卵生。繁殖期になると樹上で囀る。林床の下生えのない場所や高木の枝又などに木の枝や葉、コケなどを組みあわせた直径20センチメートルに達するドーム状の巣を作り、日本では5-7月に1回に4-6個の卵を産む。

日本での分布

  • 高知県の県鳥として指定されている。
  • 熱帯系の鳥で、アジア南部に分布・繁殖しており、日本では本州中部以南から九州の、山地のよく繁った広葉樹林を生息地にしている。
タイトルとURLをコピーしました