- 英語名:Common Kestrel
- 漢字名:長元坊
- 学名:Falco tinnunculus
- 分類:タカ科(Falconidae)
特徴
- 体長約32〜36cm。小型のタカで、スズメくらいの大きさ。
- オスは背中が灰色がかり、腹部は淡い色で、胸に細い縦縞がある。翼の先端には黒い斑点があり、顔には特徴的な黒い線(マスク)がある。
- メスは全体的に茶色がかっており、オスよりも色がやや濃い。胸には縦の斑点が並ぶ。
- 飛びながらホバリング(空中で静止)する姿が特徴的で、主に小動物や昆虫を捕食する。
- 羽ばたきながらのホバリング中に下を見て、獲物を見つけると急降下して捕らえる。
日本での分布
- 日本では留鳥または漂鳥として、北海道〜本州〜四国〜九州に広く分布。
- 開けた農地、草地、道路沿いや都市近郊の空き地など、比較的人間の住む場所に適応して生息。
- 春〜秋にかけて繁殖し、冬は南方へ移動することもあるが、低地では通年観察されることが多い。
- 鳴き声は「キーキー」という高音の叫び声で、遠くからでも聞こえることが多い。