- 英語名:Crested Kingfisher
- 漢字名:山翡翠(やませみ)
- 学名:Megaceryle lugubris
- 分類:カワセミ科(Alcedinidae)
特徴
- 体長:約38〜41cm(カワセミよりずっと大型)。
- 全体に白と黒の斑模様をしており、特に翼と背中には細かな斑点がある。
- 頭には大きな冠羽(トサカ)があり、これを立てると非常に目立つ。
- くちばしは太くて黒く、直線的で強靱。魚を捕えるのに適した形。
- オスの胸には黒い帯状の模様があるのに対し、メスは茶色の帯を持つ。
日本での分布
- 留鳥(通年見られる)として、本州、四国、九州の山間部の渓流や河川に生息。
- 特に清流や急流、川幅の狭い渓谷など、水がきれいで魚が豊富な場所を好む。
- 北海道には通常生息しない。
生態
- 主に小魚を捕食する魚食性。時にはカエルや水生昆虫を食べることもある。
- 高い木の枝や岩から川面を見下ろし、魚を見つけるとダイブして捕らえる。
- 水中に飛び込む動作は豪快で、水しぶきを上げながら魚をくわえて戻る。
- 繁殖期(春〜初夏)には、川沿いの崖に横穴を掘って巣を作る。
- 巣穴は1m以上の長さに達することもある。
- 警戒心が強く、人目につかない場所で活動することが多い。