愛機紹介! Sony α1(ILCE-1)の実力徹底レビュー!

Sonyのカメラα1の写真 撮影機材

こんにちは、彦根の自然をこよなく愛する【自称】野鳥フォトグラファーのhinotoriです。いつも拙い私の写真をご覧いただき、ありがとうございます。🙏

今日は、私が長年愛用してきたSonyのフラッグシップミラーレスカメラ、α1について、野鳥撮影における実力を徹底的にレビューしたいと思います。既に後継機α1-Ⅱが発売されましたので、購入を検討されている方、あるいはα1が気になっている方の参考になれば幸いです。

なぜα1を選んだのか? – より深く、より鮮明な世界を求めて

私がα1を選んだのは、もともとのSony使いで、aマウント時代から使っていて、なんといっても使い勝手がわかっている点が大きかったです。

野鳥カメラマンさん達、特にハイアマチュアの方はやはりトップメーカーのCanonやNikon使いの方が多いんですが、昔からアマノジャクの私は、他の人と一緒じゃイヤって思ってしまって、当時少数派のSonyを使い続けていました。それが、今や多くの野鳥ファンの皆さんがSonyを使っておられます。いきなりメジャーになってしまって、多少戸惑いもある今日この頃です💦

α1購入以前は、α7Ⅲを使っていましたが、これまでのカメラではどうしても捉えきれない微細な羽の質感、一瞬の表情、そして遠くの小さな鳥のディテールまで、鮮明に記録したいという欲求が常にありました。α1が登場し、これは他社に勝るのではと、一言で言えば「描写力の限界を超えたい」という強い思いからスペックを調べてみました。そしてα1の圧倒的なスペックを知り、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入を決めたのでした😂。

Sony α1の主なスペックと概要

改めて、Sony α1の主なスペックをメーカーサイトから書き出してみました。

  • 有効約5010万画素 裏面照射型CMOSイメージセンサー
  • 新開発 BIONZ XR™ イメージングプロセッサー
  • ブラックアウトフリー連続撮影 最高約30コマ/秒
  • リアルタイムトラッキングリアルタイム瞳AF(鳥にも対応!)
  • 8K 動画撮影機能
  • 高解像度 944万ドット OLED Quad-XGA電子ビューファインダー
  • ボディ内 5軸手ブレ補正
  • プロフェッショナルな操作性と堅牢性

まさにモンスター級のスペックですね。特に野鳥撮影において重要な、高画素、高速連写、そして強力なAF性能に注目が集まります。

野鳥撮影におけるSony α1の優れた点

実際にα1を野鳥撮影で使い込んでみて、本当に素晴らしいと感じた点をいくつかご紹介します。

圧倒的な高画素と解像度

まず驚かされるのは、約5010万画素という圧倒的な解像度です。カワセミの羽の細かな模様、メジロの目の周りの白い輪、遠くの飛翔する猛禽類の羽の質感まで、息をのむほど克明に描写してくれます。

メジロと梅の花の写真

トリミングにも非常に強く、遠くの小さな鳥を大きく引き伸ばしても、画質の劣化が 最小限に、ごくわずかにに抑えられます。これは、私のように遠距離からの撮影が多い野鳥写真家にとって、非常に大きなアドバンテージです。APS-Cクロップモード(約2100万画素)でも、十分な解像度を確保できるため、レンズの焦点距離を擬似的に伸ばすことができるのも魅力です。

驚異的なAF性能 – 逃さない、捉え続ける

α1のリアルタイムトラッキングと進化版リアルタイム瞳AF(鳥瞳AF)は、まさに異次元の性能です。飛び立つ瞬間、枝から枝へ飛び移る動きの速い野鳥にも、吸い付くようにピントが合い続けます。(もちろんレンズにもよりますけれどね。。)

さて、昨年12月にオオワシを撮った時のgif-アニメーションをご覧ください!

オオワシの飛翔連続写真

これまでピントを外して悔しい思いをしたシーンが、α1では劇的に減少しました。複雑な背景に紛れた小さな鳥の瞳もしっかりと認識し、追尾してくれるので、フレーミングに集中できる喜びを感じています。AF-Sモードでの一点AFの精度も非常に高く、微動だにしない鳥をじっくりと狙う際にも信頼できます。

高速連写性能 – 決定的瞬間を逃さない

最高約30コマ/秒のブラックアウトフリー連写は、まさに圧巻です。カワセミの水へのダイビング、タカの獲物への急降下など、一瞬たりとも見逃せないシーンを、まるで動画のように連続写真で捉えることができます。ミサゴの飛び込みを参考までに。。

ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真
ミサゴの飛び込みの写真

連写時のバッファ容量も十分で、RAWファイルでもかなりの枚数を連続して撮影できます。これにより、「あと一枚撮れていれば!」という後悔が格段に減りました。でも、SDカードはそれなりの高速書き込みと容量が必要となりますが。。

高画質EVF – 撮影体験を向上させる

約944万ドットの高解像度OLED Quad-XGA電子ビューファインダーは、まるで光学ファインダーを見ているかのようなクリアな見え味です。ピントや露出の確認が非常にしやすく、明るい日中でも快適に撮影に集中できます。ブラックアウトフリーなので、高速連写時でも被写体を追いやすく、動きのある野鳥の撮影には不可欠な機能です。

高い動画性能 – 静止画だけではない表現力

8K動画撮影機能も、α1の大きな魅力の一つです。野鳥の美しい姿を、息をのむような高画質で記録できます。鳴き声や羽ばたく音とともに記録することで、より臨場感あふれる映像作品を制作することも可能です。

野鳥撮影におけるSony α1の劣っている点・注意点

もちろん、α1にもいくつかの注意点があります。

価格

まず、プロフェッショナル向けのフラッグシップモデルであるため、価格は非常に高価です。初期投資として、かなりの覚悟が必要となります。α1ⅱはさらに高額になりますねぇ。今後どれだけ高くなるのか。。。

ファイルサイズ

約5010万画素という高画素ゆえに、RAWファイルやJPEGファイルのサイズは大きくなります。そのため、大容量の記録メディアや、処理能力の高いPC環境が求められます。特に連写を多用する場合は、書き込み速度の速いCFexpress Type Aカードが必須と言えるでしょう。

バッテリー消費

高性能な処理能力を持つためか、バッテリーの消費は比較的早いと感じます。特に連写を多用したり、長時間の撮影を行う場合は、予備バッテリーを複数用意しておくことを強く推奨します。

操作の複雑さ

多機能であるため、設定項目は非常に多岐にわたります。カメラ初心者の方には、少し敷居が高く感じるかもしれません。ある程度のカメラの知識や操作経験があった方が、α1の性能を最大限に引き出せるでしょう。

レンズの選択肢と価格

α1のポテンシャルを最大限に引き出すためには、高性能なレンズが不可欠です。しかし、高性能な望遠レンズは一般的に高価であり、システム全体でのコストも考慮する必要があります。

他社製品との比較 – α1は唯一無二か?

野鳥撮影でよく比較される他社製品と比較してみましょう。

  • Canon EOS R5/R3: 高画素と高速連写のバランスに優れ、AF性能も非常に高いですが、連写速度やEVFの性能ではα1に一日の長があります。
  • Nikon Z 9: ブラックアウトフリー連写、強力なAF性能、堅牢性など、α1と近いコンセプトを持つ機種ですが、画素数やボディサイズ、重量などに違いがあります。
  • OM SYSTEM OM-1: 小型軽量で強力な手ブレ補正が魅力ですが、センサーサイズや画素数ではα1に劣ります。機動性を重視する方には魅力的な選択肢です。

それぞれのカメラには個性があり、得意とする分野やターゲットユーザー層が異なるので、どれが一番優れているとかは言えませんし、私はそもそもSonyしか知らないので、偉そうなことは言えません。でもα1は、高画質、高速連写、そして最先端のAF性能を求めるプロフェッショナルやハイアマチュアにとって、現時点での最高の選択肢の一つと言えるのではないかな??(偏見ありです😓他メーカーのユーザーさんお許しを🙏)

α1はどんな野鳥撮影に向いているか?

私の経験から、α1は以下のような野鳥撮影において特にその力を発揮すると感じています。

  • 羽毛の細部まで克明に描写したい、高画質を追求する撮影
  • 飛び出し、飛翔、水面へのダイビングなど、動きの速い野鳥の決定的瞬間を捉えたい撮影
  • 遠くの小さな鳥を大きくトリミングしたい、画素数を活かした撮影
  • 高画質な静止画だけでなく、8K動画での記録にも挑戦したい撮影
  • プロの現場や、作品制作レベルのクオリティを求める撮影

まとめ – α1はあなたの野鳥撮影を変えるか?

Sony α1は、決して安価なカメラではありませんが、その圧倒的な描写力、驚異的なAF性能、そして高速連写性能は、私の野鳥撮影の世界を大きく変えてくれました。これまで捉えきれなかった一瞬を鮮明に記録できる喜びは、何物にも代えがたいものです。

もしあなたが、画質の限界に挑戦し、どんな動きの速い野鳥も確実に捉えたいと願うなら、Sony α1はきっとあなたの期待に応えてくれるでしょう。初期投資は大きいですが、その価値は十分にあるのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました