兵庫県丹波篠山市に位置する「ささやまの森公園」は、東京ドーム約54個分(約255万㎡)の広大な敷地を誇る里山公園です。豊かな自然環境の中で、四季折々の風景や多様な動植物を楽しむことができます。特に、野鳥観察のスポットとしても知られ、サンコウチョウやアカショウビンといった希少な野鳥が観察できることで、多くのバードウォッチャーに人気です。
公園の魅力と自然環境
ささやまの森公園には、10本の散策路が整備されており、訪れる人々は四季折々の森の風景を楽しむことができます。公園内には、日本固有種のアオガエルをはじめ、さまざまな動植物が生息しており、自然観察や森林浴に最適な環境が整っています。また、自然体験プログラムや「森の学校」などの教育活動も行われており、子どもから大人まで自然と触れ合う機会が提供されています。
ここで観れる! サンコウチョウとアカショウビン
サンコウチョウ(三光鳥)

(2021年6月 当地で撮影)
サンコウチョウは、夏鳥として日本に渡来する美しい野鳥で、特にオスは長い尾羽と黒い頭部が特徴的です。「月日星、ホイホイホイ」と聞こえる独特のさえずりが名前の由来とされています。ささやまの森公園では、5月から7月にかけて観察されることが多く、巣作りや子育ての様子を間近で見ることができます。観察ポイントは、巣が高い位置にあることが多いため、双眼鏡や望遠レンズが必要ですが、運が良ければ近くにとまってくれることもありますよ!
アカショウビン(赤翡翠)

(2021年5月 当地で撮影)
アカショウビンは、鮮やかな赤い体色と大きなくちばしが特徴の夏鳥で、清流や湿地のある森林に生息します。「キョロロロ…」という独特の鳴き声で知られ、ささやまの森公園でも5~6月にその声を聞くことができます。観察の際は、早朝や静かな時間帯に訪れると、姿を見られる可能性が高まります。ただし、警戒心が強いため、中々人前に姿を見せることはありませんので、観察出来たら超ラッキーですよ!
ささやまの森公園では、春〜夏はサンコウチョウ・アカショウビン・オオルリ・キビタキ・クロツグミなどの夏鳥、秋〜冬はカシラダカ・ジョウビタキなどの冬鳥が飛来し、四季折々の野鳥観察が楽しめます。2024年には珍鳥ヤイロチョウが子育てのため飛来し、注目を集めました。
訪問の際のポイント
- アクセス:兵庫県丹波篠山市川原に位置し、車でのアクセスが便利です。駐車場も完備されています。
- 開園時間:季節や曜日によって異なる場合があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
- 持ち物:双眼鏡やカメラ、虫除けスプレー、飲み物などを持参すると快適に過ごせます。
- 注意事項:公園内では、ゴミの持ち帰りや動植物の採取禁止など、自然保護のルールを守りましょう。トイレは公園の管理等にあるだけで、散策路には整備されていませんので注意が必要です。
🗺 園内マップの入手方法
各散策路の詳細な位置や特徴を確認できる園内マップは、ささやまの森公園の公式サイトからダウンロードできます。訪問前に確認しておくと、スムーズに散策を楽しめます。
🐦 野鳥観察におすすめの散策路
野鳥観察を目的とする場合、以下の散策路がおすすめです。
- さえずりの散策路:野鳥の鳴き声が響く静かな林間コースで、サンコウチョウやアカショウビンの観察に適しています。
- 木の実の散策路:秋には木の実を求めて多くの野鳥が集まるため、観察チャンスが増えます。
- 雑木林の散策路:多様な樹木が生い茂るため、さまざまな種類の野鳥が生息しています。
ささやまの森公園は、初心者から上級者まで楽しめる散策路が充実しており、自然観察や森林浴に最適なスポットです。季節ごとの風景や野鳥との出会いを楽しみに、ぜひ訪れてみてください。